第6章 行動あるのみ?
「えっ?!おーのくんニノの所にまだ居るの?」
「…うん」
ニノが実家に戻ってから暫くして、櫻井くんが家にやって来た
ニノを実家まで送り届けておーのくんを迎えに行ったハズがおーのくんの姿は無く
聞けば部屋に残ってしまったのだと言う
「ゴメンね櫻井くん…ソレ、俺がニノを引き止めてたからだよね?」
「…うん……ん?」
ココに来てからずっと熱心に携帯を弄っていた櫻井くんが顔を上げた
「え?ゴメン…聞いて無かったわ」
「いや、別に良いんだけど…なにしてるの?」
「智くんにメールを打ってたんだよ…送信っと♪」
「メール?」
「うん!
10分置きに愛してるってメールを送るって約束したんだぁ〜♪」
「そうなんだ(笑)」
本当に櫻井くん達は仲良しだなぁ
「そうなの!
…でもさ、さっき車の中で送ったばっかだから、まだ2・3分しか経ってないんだけどね」
「あはは、きっとおーのくん喜んでるよ」
「そうかなぁ?」
「そうだよ!」
いいなぁ、いっつもラブラブで
「あ、そうだ…コレ」
櫻井くんがポケットから小さな紙を取り出した
「ニノの新しい携帯の番号だってさ。
何か勝手に携帯を変えられちゃったらしくって…それで連絡が取れなくなってたみたいだよ?」
「そうだったんだ」
昨夜はそんなコト聞いてる余裕無かったからなぁ
「…相葉くん、ゴメン」
「え?何がゴメンなの?」
櫻井くんは申し訳なさそうに頭を掻いた