第6章 行動あるのみ?
「そうと決まったら翔くんに連絡しなきゃ♪」
大野くんは何故か嬉しそうに携帯を取り出して櫻井さんに電話を掛けた
(どうなっても知りませんよ(苦笑))
確かに、思いの外部屋に戻るのが遅くなってしまって大野くんが部屋から出るのが困難になってしまった訳なんだけど
俺も何時までも大野くんを危険な状態に置いておくのは嫌だった
かといって今動くと余計危ない訳で…
『いぃいやぁあああーーーっ!!!』
「ゔ…」
大野くんが耳から携帯を離して渋い顔をした
(やっぱりね)
大野くんから部屋に残ると言われた櫻井さんは、案の定パニックを起こしたらしい
大音量の雄叫びがスピーカーフォンでも無いのに俺にもハッキリ聞こえた
「翔くんったら落ち着いてよ…」
『無理だよ!どうやっておちけつって言うんだぁっ!!』
(…おちけつ(笑))
『ニノッ!其処に居るんだろぉっ?!智くん返せッ!!!』
「返せって何です。俺が監禁してるみたいに言わないで下さいよ」
『ウルサイッ!!一回だけって言ったくせに全然すぐ戻って来ないからイケナイんだろッ!!!』
(あ、ソレ言っちゃう?)
櫻井さんの暴言(←?)に大野くんが可愛くほっぺを膨らませながら怒った
「翔くん!そんなコト言っちゃダメでしょ!いい加減にしなさい!!」