第6章 行動あるのみ?
ガチャ
「朝早くに失礼致します」
「何だよ!イキナリ入ってくんなよっ!!」
俺は布団から眼だけを出して景山を見た
景山は部屋の中をキョロキョロと見回している
「失礼致しました…なにやら話し声がした気が致しましたもので…」
「はぁ?俺が独り事言ってたって言いたいの?」
「いえ…気のせいでしたか…失礼致しました」
「本当だよ…こんな朝早くに」
ブツブツ文句を言いながらスッポリ布団を被ると、景山は失礼しますと言って部屋を出て行った
暫く様子を見て景山が戻って来ないのを確認してから、俺はベッドから起き出して部屋の鍵を閉めた
…って
「ちょっと大野くん。
何で窓の鍵閉めた癖に、部屋の鍵開いたままなんです?」
「ん〜?この部屋鍵付きだったの?」
大野くんがベッドの下からモソモソ出てきてふにゃんと笑った
「何か出られなくなっちゃったねぇ…仕方ないから僕、ココに居るよ…ね?」
「ね、って(笑)」
俺は、相変わらずふにゃふにゃ笑う大野くんを見ながら
コレは櫻井さんが半狂乱になるに違いないと思った