第5章 眠れぬ夜が明けて
「それじゃ何の解決にもならないかも知れないけど…
僕に今出来るコトって何だろうって昨夜一晩中考えて
それで浮んだのがこんなコトって情けないんだけど…」
済まなそうに俯く大野くん
(あぁやっぱ好きだなぁ…この人のこうゆうトコ(笑))
「情けなくなんか無いですけどいね…どうやって抜け出すんです?
てか、アナタどうやってココまで入れたんですか?」
「昔遊びに来た時にさ、野良犬が穴掘って壁の下から出入りしてるって言ってたでしょ?
犬の癖に監視カメラの死角を知ってるなんて生意気だとか…それを思い出したの」
「まさか、其処から…」
「そのまさか♪
僕が通れたんだからニノも通れるよ!」
大野くんはそう言うと急かす様に俺の背中を押した
「そんなに高くないからちょっと頑張ればすぐ降りれるよ。
塀のすぐ外に翔くんが車で待ってるから急いで!」
「大野くん…」
「相葉ちゃんが待ってるよ!」
「…うん…ありがとう///」
「ニノ、がんば♪」
俺は大野くんの気の抜けたエールを背に、窓から外へ…
そして、雅紀の元へと急いだ