第1章 ❄︎大人になるということ。〜爆豪勝己
『んー?いつでもいいよー』
「…………そうか」
恐る恐るきいたが、あっさり。少なくとも金輪際会えなくなることはないみたいだと、少し安心する。
『そっちの休みに合わせるよー』
「ん」
『……バレないようにね?』
「…………………は?」
『恋人くらい、いるでしょ?分かるよ。』
「……………………」
昨日交わした会話を思い出してみるが、そのような話題は一切出ていないし、証拠となるようなものを見られた覚えもない。
『……そろそろ行こ?爆豪仕事なんでしょ?』
「…………おぅ」
ホテルを出て、互いの帰路に着く。
眩しい朝日に照らされ、ゴミで溢れた朝の飲み屋街を1人歩く。
12月26日。クリスマスの飾りは綺麗に消え、人々は
これから年越しの準備を、始めていく…
続く