第7章 体育祭！！！

「おおー！紬やっべーなお前！」
「あの常闇に勝つなんてな！」
「素晴らしい動きだったわ紬ちゃん」
「常闇ずりーよな！あんな密着されて」
「黙れクズ」

『へっへっへ。・・・正直ここまでうまく行くとは思いませんでした』

控室を後にし客席に向かうとA組メンバーが一斉に声をかけてくる。

『いやー、でも勝己の対策全然思い浮かばなくてさぁ。小細工が効くタイプでもないし？パワーで攻めても勝てる気しないよぉ』

「いやー、わかんねーぜ？紬相手なら案外隙も・・・」
『ないない。お茶子ちゃんの試合見てたじゃん！とりあえず翻弄できるところまでしてみて、隙があればって感じかなぁ』

目の前で終盤を迎える爆豪VS切島戦。

『ほんと容赦なしに爆破するよなぁ』
「紬ちゃん、怪我には気をつけてね」
『ありがとう梅雨ちゃん。でも気をつけてどうにかなるレベルではない・・・』
「たしかに・・・」


何度考えても思いつかない爆豪対策に頭を悩ませる紬。
今まで見て来たみんなの戦いや、もし緑谷ならどうするかなど思考を巡らせていると、試合は終わっていた。

飯田VS轟戦も轟が氷結のみで収めてしまい、比較的早くの出番が来てしまった。

『(やばいやばいやばい)』

今まではあまりしてなかった緊張が一気に押し寄せる。


「なんつー辛しとンだ」
『ええ！？酷い顔してた！？』
「やる気あんのかテメー」
『やる気は満々！』
「そーかよ」

【まーたこの組み合わせかよ！俺は猫宮応援したい！】
【だから私情がすぎるぞ】

「ケッ」
『難儀だねぇ』
「うるせえ」