【ヒロアカ】転生した先は猫人間でした【爆豪】【轟】
第7章 体育祭!!!
緑谷VS轟の試合は轟が勝利を収めて終了した。
飯田VS塩崎の試合を前に紬は控室に向かう。
【ガチャ】
『お、焦凍。お疲れ様』
「・・・紬。次か」
『うん。すごかったね、試合』
控室に入ると試合を終えた轟が座っていた。
「・・・俺は、どうすればいいかわからない」
『?焦凍は焦凍なんだから、好きにすればいいじゃん。なりたい自分を目指して、さ』
「!」
『私は詳しい事知らないから、焦凍が何をそんなに悩んでるのかわからないけど・・・。みんなヒーローになりたくてここに来る。本気でNo.1を目指してる。それは焦凍も一緒でしょ?だから多分、何かに迷ってるなら・・・、一回自分がどんなヒーローになりたくて目指し始めたのか思い出してみたら?』
「・・・。すげーな、何で俺が欲しい言葉がわかるんだ?」
『え?欲しい言葉だったの?そんなつもりはなかったけど、何か体育祭前から燻ってるっていうか、ライバル心とかとはちょっと違う燃え方してるように見えたから・・・かな』
「・・・よく、見てくれたんだな」
『イケメン観察は趣味だからね!』
内情を把握してるが故に下手なことは言えないので月並みの言葉しか出てこなかったが、的を射たらしく安堵する。
しかし直後にクサイ言葉を吐いた気もして照れ隠しにおどけてみる。
「・・・。ありがとな」
『?う、うん』
フワリと笑う轟に、見惚れつつ返事をする紬。
『考えるの、お邪魔しちゃいそうだしそろそろ出番だから行くね』
「紬」
『ん?』
「がんばれよ」
『へへ、ありがとっ』
応援されたことが嬉しかった紬は笑顔で控室を後にする。
「かわいいな・・・」
ポツリとつぶやいた轟の言葉を紬は知らない。
『さぁて・・・出来ることなら勝ちたいけどなぁ』