第4章 俺だけに ♡ 佐久早聖臣
佐久早side
はぁ……
今日は名井家に泊まる日
飯作ってくれるらしい
マスクにエプロンに手袋に、髪はピンでとめて
多分俺の前だからかもしれない
まあ俺的には……そこまでしてもらったら助かるけど
『はい。できたよ。』
佐久早「ん。ありがとう、いただきます」
やっぱりうまい
『あっお風呂わかしてなかった。入れてくるね』
風呂場に向かった名井のスマホがひかる
見たいとかじゃないけど何となく気になって
木兎「チョコまじ美味かった!木葉とか喜んでたぞ!来年もよろしくな!まじせんきゅ!」
LINEからでもわかるうるささ。むしろ怖い
来年ってもう木兎卒業してるだろ。またくんのかよ
モヤッとする
古森にも飯綱さんにも正直にいってあげないと名井離れるぞっていわれた
佐久早「……なんでモヤッてしてるんだ」
『ごめんごめん!』
いそいでスマホをもどす
佐久早「…………なあ」
『うん?なに?』
佐久早「いやなにも。」
『?』
『ごちそうさまでした。お皿おいといてね、洗うから』
佐久早「いや俺がする」
『ほんと?ありがとう。じゃあ私お風呂いってくるね。皿洗ったら乾燥機いれてくれたらいいよ』
佐久早「わかった」