第4章 俺だけに ♡ 佐久早聖臣
佐久早side
バレンタイン……ほんとに嫌いだ……
彼女の名井はバレー部のことも特に俺の事を気遣って。毎回市販のものを
メンバーが名井に手作りほしいっていってたけど、名井は人数も多いし、もし何かあったらお互い困るでしょ?って。
今回も『はい、臣くんはこれ。』
なんなら俺チョコでもないし。梅干しセット
好きだからもらって嬉しいけど
彼氏なのに、梅干しって、、
それならまだいいけど。アイツは
『あ!こーちゃん!』
こーちゃんは梟谷の木兎光太郎のこと。幼なじみらしい
木兎「名井〜!今回もありがとうな!」
『あ、ちゃんとね赤葦くんのも他の人たちの分もあるよ』
赤葦「ありがとうございます。」
木兎「今回はなに?春高終わったから生チョコいり!?やったあ!!!!!ありがとうな!名井!!!!!」
相変わらずうるさい…………他校の校門前で騒ぐなよ
赤葦「木兎さん。声がデカすぎます。迷惑になってます」
木兎「あっごめんな。」
『ううん。』
あーイライラする
木兎「あ!そうそう!」
まだ喋るのかよ
古森「ははっ嫌なら声掛けてきたらいいのに」
佐久早「うるさい……」
木兎「あー!!おみおみ!」
勝手にあだ名つけんじゃねーよ。気持ちわりぃ
木兎「なんか悪いな!お前の彼女からもらって!」
佐久早「悪いと思うならこないだろうが」
木兎「んー?別に名井嫌がってねーし。だろ?」
『うん!嫌じゃないよ!』
そーゆーことじゃない……
赤葦「木兎さん……これ以上はダメですよ。煽りすぎ。名井さんもそろそろ気づかないとダメだよ」
木兎「『へ?』」
赤葦「なんかほんとになんていうか。佐久早も正直に言えばいいんじゃない?」
佐久早「……別に」