第2章 片割れ ♡ 宮治
治side
おにぎり新作できたから名井に電話したら
なんでか泣いてるような、震えた声で話してた
話聞いたら侑の部屋にしらん女がおって
ヤってた、っていわれて
まあ……名井の事を片思いしてた俺からしたら気悪くてしゃーない
勢いで俺ん所おいでとか言うてもたけど
名井はいくっていうた
侑お前が何やらかしたかわからせたるからな
部屋片付けな、あとおにぎり炊きたてご飯の方がええけどもう夜遅いし
明日食べてもらお、さっさと部屋片付けて迎えんと
そうして2時間半ぐらいかけて名井が東京からやってきた
『ごめんほんまに、急いできたからなにも持ってきてない』
治「ははっ大丈夫や服は俺のあるし、他はコンビニで揃うやろ」
『そやな』
治「ほな行こか」
『あ…侑から連絡入っとる』
治「んー?」
おいどこおるんや、鍵ないから家来てたんやろ
絶対誤解してると思うけどアイツはバレーの知り合いで家知ってたのは俺じゃないやつが勝手に教えてたから
アイツが変な声だしてただけで俺はなんもしてないし
部屋入ってこられたのはめっちゃ向こう酔ってて
追い出そうとしたらでっかい声で叫ぶとかいわれて仕方なくで
ほんまにごめん、今どこおるん?あって話したい
治「やば笑 めっちゃ焦ってんな」
『うん…浮気してるわけじゃないのはわかるけどあの空間に私じゃない人とおったっていう事実がしんどい』
治「もうムシってたらええねん。電話もむしり、しつこかったら俺が出るわ」
明日と明後日で仕事休み言うてたし最悪電源きってえもええやろ
てか…名井がさっきからカゴにごっつい量の酒いれよる
治「あんた酒弱いんちゃうん?」
『弱い。でも今はどーにでもなれってなってる』
激弱ではないけどある程度超えたら名井が訳分からんことになるってのは侑からきいてた
治「ちょっと入れすぎちゃうか…」
っていったけど引かんかった。