第2章 片割れ ♡ 宮治
『は…………?』
家の鍵をわすれて侑の家にいったら
女物のヒール、聞きたくない女の喘ぎらしき声
私さっきまでおったよな?
帰った瞬間もう女つれこんだんか
でも……なんか女えらい呂律まわってへんな
侑「おいお前ほんまやめろや!!なにしとんねん!!離れろブス!」
ここで私がなにしとんねんって女引きはがせたら
よかったんやろか。
でも、家に入ってきた時点で追い出さんかった侑に
腹立つし
たぶん酔っ払ったんかなんか知らんけど
家知ってるぐらいの仲のいい女やのは間違いない
『あかんこんな所おったら泣いてまう』
浮気ではないって思いたい……けど
侑たちにバレんように鍵を取ってすぐ家を出る
『なんで私がコソコソしてんのやろ』
スマホから着信音がなって
治「おー名井今電話大丈夫?新作できたんやどなぁ」
『………………』
治「ん?どうしたんや?侑と喧嘩か?」
『侑が女を部屋にあげてた。侑はその女に対してはよどけって怒ってたけど……喘ぎ声みたいなのが聞こえて……』
治「そうか、ほな俺のところおいで」
『えっ』
治「まだ新幹線あるやろ、兵庫まできたら迎えに行くわ」
『ほんまにええの……?』
治「ええよ、侑に自分が何やったんかわかるように焦らすぐらいがええやろ」
『ん、そうだね。じゃあそっち行くね』
治「気をつけてな〜」