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【呪術廻戦】楽園【七海建人】

第5章 好きの延長線


side.名前





七海さんの事が大好きなのは

自分でも分かっていた。



でも、

それを恋と呼ぶのは知らなかった。





私は恋をしたことがない。



今まで周囲の人に

良い印象を抱かれた事がなかったし。


私自身も他人を巻き込みたくなくて、

距離を置いて生きてきたから。



そんな私が恋をするなんて、

思いもしなかった。





あの後。

七海さんへの気持ちを自覚した私は、

五条先生の前で大号泣をしてしまった。





『名前っ!本当にごめんっ!まさか泣くなんて思ってなくってっ!』

『…先生のせいですけど…先生のせいじゃないです…』

『何それ?どっち?』





五条先生に泣きついたら、

少しはスッキリして、

これからの事を考えられた。





『先生?』

『うん?』

『私、これからどうすればいいの?』

『名前は七海の事が好きなんだよね?』

『………うん…』

『行動あるのみなんじゃない?』





何とも適当なアドバイス。

私は恋愛初心者なのに。





七海さん。


私は貴方に恋をしてるけど

七海さんは?


 
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