第12章 球技大会
保健室に行ったきりなかなか戻ってこない。心配になった俺は試合の1セット目が終わった後、走って保健室に向かった。
凛は強がりだ。入学したばかりの頃授業中寝ながら泣いてたり、部活見に来た時も寝ながら泣いてた。相当辛い事があったはずなのにそれを微塵も感じさせない。そんな所に惹かれたのかもだけど、俺にはもっと頼って欲しい。友達ポジでもいいからさ。
保健室の扉に外出中の札が掛かっていた。
凛いないのかな。
そう思いながらも、確認のため扉を少し開ける。
及「ねー、凛ちゃん。俺の事好きになってよ、、、。俺優良物件だよ」
ベッドで寝ている凛に付き添うように、及川さんがいた。独り言のように呟いた及川さんはその後、凛の髪にキスしてた
知りたくなかったし、見たくなかった。あいつ彼氏いるし、俺なんて友達ポジで望み薄いのに、更に敵が増えた。
怒りに任せ扉を思いっきり開けてやった
国「及川さん何やってるんですか。」
及「国見ちゃん、いつから居たのさ」
国「今ですよ。てか、寝込み襲うなんて卑怯ですね」
及「しっかり見てるじゃんか。王子様のキスで起こしてあげようと思って」
国「凛にとっての王子様はあなたじゃないです」
及「何さ、自分だとでも?」
国「いや、俺でもないです。彼氏いるから」
及「はぁ!?そーなの?どこのどいつだよ」
国「他校のやつですよ」
及「せめて知ってるヤツなら良かった。及川さんに敵わない事教えてあげれるのに」
国「俺が女子でも及川さんは選びませんけどね」
及「先輩に向かってなんて事いうのさ」
怒った及川さんの声で凛が起きた
凛「、、いったー、。あれ、何で保健室居るんだっけ。それに国見くんに及川さんも、何で、?」
必死に頭を働かせるけど、全然分かんない。確か、保健室に向かおうとはしてたけど、中庭ら辺から記憶が無い。
考え込んでいる私に
及「中庭で気絶してた凛ちゃんを俺がここまで運んだんだ。お姫様抱っこでね!」
国「俺はなかなか戻って来ない凛が心配になって見に来た」
「及川さんも国見くんもありがとう!いっぱい迷惑かけちゃって、すみません、、。」