第5章 ミサンガの行方
二「先輩達みたいに上手く立ち回れるか分かんないっすけど、俺やってみます。」
笹「二口にしてはえらい弱気だなー。」
鎌「そんなんじゃ先が思いやられるわ。」
二「うっさいですよ、さっさと引退しやがれって感じですよ。」
鎌「はぁ!?」
茂「まーたお前らは息を吐くように喧嘩してんな。二口!期待してるからな。」
笹「茂庭までプレッシャーかけてどうするよ笑」
茂「え、今のダメだった!?最後くらいカッコつけてみたかったんだけど、ダメだった?」
鎌「今ので間違いなく締まり悪くなったぜ。」
二「今ので間違いなく締まり悪くなりましたよ。」
ハモリながら言うから、仲が良いのやら悪いのやら分かんなくなる。
先輩達をよそに微笑ましくなった私はくすくすと笑った。