第4章 インターハイ予選
控え室に戻り、舞さんと一緒に帰る荷物をまとめていた。
部員の中にはバスに向かう人もいれば、最後の大会だからと、名残惜しそうな人もいた。
茂「なー鎌やん、笹谷。俺らの代はさ低いわけじゃないけど、鉄壁になるほどの高い身長のやつなんて居なかったじゃん。だから、先輩や周りの人からも不作の代とか言われてたけどさ、俺ら頑張ったよな。精一杯やったよな。」
鎌「さっきの試合に後悔がないと言えば嘘になる。でも、俺らのやってきた練習は間違ってなかったし、思い残すことはないって胸張って言える。」
笹「俺もだよ。鎌先の右に同じだ。」
茂「あぁ、俺もだ。悔しいけど、この思いは後輩たちが繋いでくれるって信じてる。来年の鉄壁は絶対崩れねぇよ。」
二「じゃあ、高校戻ったらブロック練習付き合ってくれますよね?」
鎌「あたぼーよ。何本でも付き合ってやるよ。」
こんな会話が繰り広げられているなんて知らない私は、高校に戻ってから、日が暮れるまでブロック練習を手伝う事になる。