第3章 決断
☆凛side
昨日の伊達工訪問を経て、帰宅した私は胸がいっぱいで中々寝られなかった。
バレーの楽しさを再確認した。
先輩の舞さんと仲良くなった。
二口さんにジャージを借りた事と連絡先を交換した事。
温かい伊達工の人達に迎え入れて貰えたこと。
初めての経験がいっぱいで楽しかった。
伊達工の練習を見に行くきっかけをくれた国見くんには感謝しかない。彼がマネージャーに誘ってくれなければ、バレーに触れることもきっともう無かったと思うから。
伊達工での練習で、決断したことがある。
マネージャーをするという決断を
でもそれは青城じゃない。伊達工のマネージャーになるのだ。国見くんには悪いけど明日ちゃんと素直に話そうと思う。
実は昨日舞さんとも連絡先を交換していて、連絡が来たのだ。
舞【ねー凛ちゃん、伊達工でマネージャーする気は無い、?青城でも誘われてるって知ってるんだけどさ、私は凛ちゃんがいい。他校だし正式なマネージャーとしては迎え入れてあげられないかもだけど、監督もみんな凛ちゃんがマネージャーなら嬉しいって思ってる。返事は急がないから、考えてくれたら嬉しいな。来週も来るって二口から聞いたよ。また来週会えるの楽しみにしてる!】
ここまで言われて、マネージャーにならない人なんて居ないだろう。実際私もすごく楽しかったし、舞さんと一緒なら頑張れるなって思った。だからすぐに舞さんに連絡した。
【私も今日1日久しぶりにバレーに触れて凄く楽しかったです。伊達工の皆さん優しくて、ここでマネージャーしたいなって思いました。なので、私でよければぜひ、マネージャーにならせて下さい。】
って。大きい決断をする時は緊張するけど、その緊張が心地よかったりもする。
要くんには皆の前で発表する日まで秘密にしておこう。びっくりした顔みたいし!
早く来週にならないかな。