第2章 バレーボール
茂 「俺たちはアップの続きに戻るから、後は滑津,凛をよろしくね!凛はよく滑津の言うことを聞くこと。久しぶりのバレーだし、しっかり楽しんでいくといいよ。じゃあまた休憩中に話そう!」
って言ってアップに戻っていく要くんの背中はいつもより頼もしく力強く感じた。
茂 「あぁー!そーだ、言うの忘れてた。凛!!
事前にジャージ渡しといたんだから、着てくればよかったのに。青城の可愛い制服きた凛を男の多いこの学校で見かけたら、みんな変な気起こしちゃうでしょうが!
凛はもっと可愛いって自覚して!あと、男は皆狼なんだよ!?」
なんて要くんが大声で叫ぶから、恥ずかしくなり真っ赤な顔で要くんを睨む。 要くんが頼もしいなんて前言撤回。
そんな過保護っぷりを見た伊達の皆さんはいつもとは違う要くんに大爆笑の嵐。居たたまれなくなった私に舞さんが
舞 「凛ちゃん!更衣室は土日開いてないから、保健室で着替えてきてもらえる?場所は案内するね。土日だし、先生も居ないと思うから大丈夫だよー」
って助け舟を出してくれたから、ルンルンで
「ありがとうございます、舞さん!案内よろしくお願いします」
って優しい舞さんに続いて保健室に着いていく。
保健室に着くと、
舞 「体育館への道は分かる?多分そろそろアップも終わって練習試合始まると思うから、戻らなきゃなんだけど、1人で大丈夫そう、?」
心配そうに聞いてくれる舞さんにお姉ちゃんがいたらこんな感じなのかなーって思った。
「大丈夫です!ありがとうございます!私も急いで着替えて戻りますね」
舞「良かった!急がなくていいからゆっくり着替えておいで。念の為、鍵はちゃんとかけて着替えるんだよ!?」
私は笑いながら
「分かりました!鍵かけますね!舞さん、過保護な感じがちょっと要くんに似てます笑」
って言うと、頬を膨らませて拗ねた振りをする舞さんが保健室を出ていった。