第15章 夏休み
みんなと合流した後は、ビーチバレーをしたり、海で泳いだり、楽しい時間を過ごした。
鎌「おっし。じゃあ片付けしてそろそろ帰るか」
茂「そーだな」
舞「楽しかったね!!」
「ほんとに、楽しかったです」
今日の出来事を舞さんと話しながら片付けをしていた私はふと首元に手をやった
クリスマスに堅治くんに貰ったネックレスを付けてきていたのが無くなっていたのだ
(え、!嘘、、。さっきまで付いてたはずなのに、無い、、。え、どーしよ。落としちゃったんだ)
鎌先さんの車に荷物を積み、皆が乗り込む直前
「あ、あの。私忘れ物しちゃったみたいで、取りに戻ろうと思って。それで、遅くなるのも申し訳ないので、皆さんは先に帰ってて下さい。ほんとすみません」
なんて嘘をついて、探しに行こうとした
鎌「水くせーな。そのくらい待つよ。」
茂「そーだぞ、早く取りに行ってこいよ」
二「…。」
「でも、えっと、あの。」
二「あー、先輩達先に帰ってて下さい。こっからは2人の時間にしたいんで。すんません」
茂「ん、分かった。鎌やん、滑津、帰ろーぜ」
鎌「いいのかよ、結構家まで遠いぞ」
茂「電車あるし大丈夫だろ。凛あんま遅くなんなよ」
「う、うん」
私と堅治君を残して鎌先さんの車が遠ざかっていく
二「なー凛。本当に忘れ物?」
「ごめん、、なさいっ。私堅治君がくれたネックレス嬉しくて付けてきたのに、無ぐしちゃったみたいっ……。」
泣きながら謝る私に
二「それで言わなかったのかよ。あーもうまじ心配したわ。そんなの全然いいんだよ」
「全然良くない」
二「大事にしてくれてありがとな。まー2人で探そーぜ」
「ほんとにごめんね。ありがとう!!」
二「ん。」
2人で日が暮れた後もスマホのライトを頼りに探し続けた。
二「全然ねーわ。諦めよーぜ、また新しいのプレゼントするからよ」
「でも、初めて貰った大切な物なんだもん。もうちょっとだけ」
二「わかったよ」
二(お、今なんか光ったな。……!!)
二「凛。こっち向け」
「ん?なに?」
二「ほら」
無くしたはずのネックレスを私につけてくれた
「えぇ!!」
涙で堅治君が見えない
「ほんと、ありがとう。もう駄目かと。本当にありがとうっ」
二「大袈裟」