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ツンデレな彼を落としたい

第13章 偵察


鷲匠さんの考えを変えたのは、去年の春高予選で烏野との試合を経験した時だと思う。日向という小さい選手が、牛若さんの強さに苦戦しながらも勝利したことが常識を変えたのだろう。

鷲匠さんと休憩の合間に話をしていたらすぐに、練習が終わる時間になった。

「今日はありがとうございました」

鷲「ああ。うちは怖がって誰も近づかない中、直接電話をかけてきた根性を勝ったんだ」

「嬉しいです。ありがとうございました」

みんな鷲匠さんを怖がってるんだよ、なんて事は言えないから笑って誤魔化した。

私が帰宅している時

鷲「あいつは選手のような顔をしながら、試合を見てたな。」

顧問の先生「そうでしたか?」

鷲「マネージャーだったか、?やる側の人間に見えた」

顧問の先生「たまに居ますよね。集中力の凄いバレー馬鹿が」

鷲「全くだ、敵を増やしたかもな」

白鳥沢の先生達がそんな会話を繰り広げていた事は知る由もない。

家に着いた私は、青城と烏野、白鳥沢の練習メニューや試合での各選手のプレイスタイル、試合の特徴を記した強豪対策の書類を作成した。かなり大変で、作るのに5時間くらいかかった。

皆に優勝して欲しいから、頑張るって自分で決めた。二口さん達3年生にインハイに出て欲しいから。その為に出来ることは全部するんだ。
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