• テキストサイズ

ツンデレな彼を落としたい

第13章 偵察


「えー、そこ?笑」

芽「そこも大事!凛は彼氏いるから良いかもだけど、私は居ないもん。日々に潤いを与えてくれる彼氏欲しいじゃん!」

「そーいうもの?」

芽「そーいうもの!だから、他校行くなら付き合うよー」

「アリガトウ」

芽「うっわ、棒読み。絶対誘ってくんないじゃん」

「そんな事はないけど、遊びに行くんじゃないんだもん」

芽「ケチー」

「いじけないでよ。それに芽衣綺麗だし、性格もいいからすぐ出来るよ!」

芽「……。そうだといいな!」

少しの間の後に芽衣が明るく言った。

一瞬暗くなった彼女の表情に気づきながらも、この時は何も言葉をかけなかった。


放課後になり、バレー部が使用している体育館に向かった。

及川さんや岩泉さん達は卒業したから、体育館には居ない。当たり前の事なのに、違和感を感じるくらいに及川さんの代の人たちは、存在感が大きかった。

だからって新3年生達が弱いわけじゃない。京谷さんは中学でも結果を残してるし、自主練もしてるって聞いたことがある。矢巾さんも凄い人だって直感で感じるし、国見くんや金田一君は1年からレギュラー入りしてたくらいだもん。実力は相当だ。

前の時と同じように体育館の隅で、皆のゲームを見ながら、新体制での試合の特徴や選手達の個性をノートに記していく

「やっぱ、国見くんはセンスがいいなー」

ボソッと呟きながら、ペンを走らせていた。

金田一「あいつすげーよな」

突然横から声が聞こえてきて、ものすごく驚いた

「!!!」

金「驚かせてすまん」

「びっくりしたけど、全然大丈夫!」

金「1年の時1回だけ話したことあるよな?」

「うん、あるね!」

金「やっぱり。国見からいつも話は聞いてる」

「うそ!どんな話、?」

金「それは言えねー。今日は国見を見に来たのか?」

「国見君っていうか青城を見に来たかな、」

金「…そっか、」

「?、そうだよ」

金「あいつ良い奴だから、あんま傷つけないでやってくれ」

自分の行動で国見くんを傷つけた自覚のない私は頭を必死に働かせた

国「おい、金田一。俺は傷つけられてねーよ」

金「……わりー。余計なお世話だったな」

国「俺の為だってのは分かってるから」

金「すまん」

国「ごめんな、今の忘れて」

国見くんの顔は少し悲しそうだった
/ 127ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp