第2章 マッシュ・バーンデッドと不思議な出会い
友情の証。
シュークリームを取り出して、先輩に差し出した。
「良かったら、僕の作ったシュークリーム食べてください」
凄く好きなのかな?
シュークリームを僕が出したことに驚いているのかな?
先輩は一度、両手で口元を隠して驚いてた。
「いいの?」
「うっす」
「ありがとう。貰ってあれなんだけど、紙袋か何かに入れなさいね?」
「ガッテン」
先輩に渡したシュークリームも
今僕が手にしているシュークリームも
今日の朝に仕込んだものだ。
「え~不思議!!どんな仕組みになってるの?」
「シュークリームは僕の大好物ですから、持ち歩ける分持ち歩いてます」
「本当にシュークリーム大好きなんだね」
「うっす」
いつもと同じ材料で、同じ手順で何も新しい試みなんかもしていないのに、
この日先輩と食べたシュークリームの味が凄く心に染みる甘さに感じた。