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また会える日まで【鬼滅の刃/不死川実弥】

第4章 前世の親友


ドンドンドン!!!!

真夜中にドアを叩く音が聞こえる。

「おい!胡蝶!いねーのか!」

しばらくしてドアを開けにいくとそこには波さんを抱えた不死川さんが立っていた。

「胡蝶!頼むコイツを助けてくれ!」

血相を変えた不死川さんが頭を下げて頼んできた。

「わかりました!早く中へ!一刻も争います!」

私達は急いで中に入った。




夢を見た。これは前世の夢だ。

「ねぇ、波私この前好きな人いるって言ったじゃん。その人私の友達と付き合った、、、。」

桜が高校で好きになった人が友達と付き合ったと伝えられた日だ。

「そっか、、、どうするの?諦めるの?」

「ううん、、諦めたくないけど奪うわけにはいかないし。」

そうだ。桜は昔から控えめだったんだよな。あの人とは似ても似つかないわ。

それから私達はたわいもない会話をずっとしていた。

「あぁずっと話していたいな。ここにいたら全て忘れるのかな、、、」



「しのぶさん!まずいです!さっき波さんに投与した血に拒否反応が起きています!血圧低下しています!」

「あぁどうしたら、、、このままだと、」

「おい、俺の血を使えば助けられるかもしれねぇ。俺の血を使え。」

「不死川さん!、、、わかりました。ではあちらの部屋に言って輸血してください。なほさん!お願いしますね!」


「ねぇ波帰らなくていいの?」

え?帰るってどこに?

「何言ってるのよ、いつまでもここにいる訳にはいかないでしょ?ほらあなたを呼ぶ人の声が聞こえないの?」

なに、この声何か聞こえる、、、

「、、、い、おい佐藤!負けんじゃねぇ!こんなとこで死んでもいいのか!そんな奴に指導するつもりはねぇ!さっさと起きろ!」

そんな事言ったってこの世界に私はいるの?だって無惨は炭治郎が倒すし、、、私がこの世界にいる必要はないじゃん!

「ねぇ波いつまでこの世界が漫画の中の世界だと思ってるの?あんたはもうこの世界に生きる現実の人なんだよ!あんたの助けを待ってる人がいるの!さっさと起きて戦え!未練がましくいんじゃねーよ!このバーカ!」

何だと!もうかえる!

そして私は部屋の扉に向かって歩いた。

「楽しかったよ、また会えてよかった。じゃあね波」
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