第4章 前世の親友
私は任務に向かう途中奏と話していた。
「ねぇ奏私が悪かったのかな、、協力するべきだったのかな?」
私が奏に尋ねる
「シンパイスルナ!アイツハショウシンショウメイワルイヤツ!ナミイナイトキオレ!ケラレテタ!」
「⁉︎本当それ!?大丈夫なの!?」
どうやら私にまだ猫を被っていた時私への鬱憤を奏に対して晴らしていたらしい。
(ふざけないでよ、奏に手を出すなんて許せない、、、)
今まで堪えていた涙は一気に枯れていった。悲しみより怒りに変わったからだった。
「ツイタ!コノフキンデヒカルニンゲンモクゲキ!」
「OK何か痕跡が残ってるといいけど、、、って何これ」
そこには目から血を流して死んでいた鬼殺隊の男だった。体はズタズタにされていてみれた物でもなかった。
(死んでからまだそんなに経っていない、、、、それに対抗した痕跡もないこんなに噛まれていて抵抗すらしなかったってどう言う事⁉︎)
剣士なのに刀すら抜く前に殺されていた。私が探している鬼はもしかしたら十ニ鬼月に値するのかも知れない。
しばらく森の中を歩いていると少し先からとてつもない光を放たれた。
「何!?まさか!」
私は光っている方へ走っていくと奇妙な格好をした鬼がそこに立っていた。服は金色で光を放ち顔には大量のダイヤを埋め込んでいた。
(何だこの鬼気持ち悪い)
私がしばらく観察していると鬼がこちらに気づいた。
「また来たか鬼狩り‼︎キャハハハハ‼︎また俺がころしてやる!血気術脚光太熱!」
そう言い放った途端鬼は全身から白い光を放った。
「うっ!!」
その光を浴びると私は倒れていた。まるで夏の熱中症になった時のようだった。
(なに!?頭がクラクラするっ目がっ今目を開いているのかも分からない!やばいやばい!)
「ギャハハ!俺はあの方に認められて十ニ鬼月になるんだ!」
鬼の笑い声が森中に響き渡った
ザシュ‼︎ザシュ!
刀を構えるが全く見えないしためこちらが攻撃を一方的に受け続ける形になっていた。
(くそっどうすれば、、、落ち着け目で見ようとするな!音だ、音を聞け!右、いや左上!)
「そこだ!」
私が突いた刀は鬼の腹部ら辺に刺さったようだった。
「風の呼吸 陸の型 黒風えん嵐!」
鬼の叫び声と風の音が私の耳を埋め尽くした。