第3章 継ぐ子
(静かだ、。風が靡いてる誰?誰かが私を担いでいる)
〜〜〜。〜〜。
(誰かが話してる。優しい声、、、)
、、、ハッ!
私が起きると広い和室に1人眠っていた。
「起きましたか?」
襖を開けて尋ねてきたのは優しそうな顔をした白髪のおばあさんだった。
「あの、もしかしてここって」
私が尋ねきる前におばあさんは答えた。
「ええ。ここは剣士様が傷を癒やし万全な状況で戦いに挑んでもらうための宿泊施設、藤の館でございます。」
やはりそうか。でも何で私はここまで無事で来れてるの?あの時気を失って。
「波様はある剣士様に連れられてここまできたのですよ。」
おばあさんは私が思っていることを見通して聞く前に答えてくれた。
「そうだったんだ、、、その人にもいつかお礼を言いたいな。」
波様お風呂が沸いております。よろしければお入りになりますか?
「お風呂!何日ぶりだろう!はいる!入ります!」
「いいお湯だった〜」
「お布団でございます」
「うわぁ!」
私が出るのを見計らっておばあさんは出てきた。
「あ、ありがとうございます。」
(こぇーよ。びっくりした、、、)
その日はぐっすり眠れることができた。