第2章 出会いと別れ
「あの、これからどうしたら」
私は2人に尋ねた。
「まずは隊服を支給させていただきます。身体の寸法を図りその後は階級を刻ませていただきます。」
白髪の子が喋り終わった後に続けるように黒髪の子が喋る
「階級は十段階あります。」
2人が交互に上の段から答えていった。刀は今日玉鋼を選ぶらしい。その後刀ができるまで10日から15日かかるらしい。
「ではその前に」
白髪の子が手を叩くと上の方からカラスが降りてきた。
「アァーアァー」
「今から春日井カラスをつけさせていただきます。」
このカラスは基本連絡用のカラスらしい。
「ではこちらから一つお選びください」
そう言われて赤い風呂敷を捲ると鉄の塊のようなものが置いてあった
「どれ、を選んだら、、、うーん、、、」
私は一番太陽に当たっていた端っこの石を選びその場を後にした。
「ハァハァッまだ、つかないの?こんなに遠かったっけ、、、」
私はもう限界だった。足もずっと震えていて刀を杖の代わりにしてやっと歩くことができた。右足はもうほとんど動かなく今にも倒れ込んでしまいたかった。
「あ、とすこしっ」
昼だった景色はすっかりと暗くなっていた。鱗滝さんの宿舎が下の方に見えた。
「鱗滝さんっ帰ってきたよ、、、」
そう見下ろした瞬間だった。
「鱗滝さーん!薪とってきました!」
そこにいたのは炭治郎だった。
「う、そなんで、もうそんな時期なの!?」
本当は今にも鱗滝さんに会いにいって飛びつきたかった。けれどもし今会うことによって話が変わったら、、、
(今は、無理だ、ここを離れよう)
どれだけ歩いたかわからない足の感覚も無くなってきた、帰る場所がないってこんなにも辛いものなんだ。そうだ藤の屋敷に、どこにあるんだ
「奏!奏!どこ!」
私がそう呼ぶのは昼間与えられた春日井ガラスのことだ。
「カァカァドウシタ!ナミ」
「ふ、ふじのやかたはこの辺にないの、、、」
そう質問すると奏は上の方にとびたってしばらくして戻ってきた
「トウナンヲイチキロホドイッタトコロニアル!アンナイスル!」
そう言って奏は私を連れていってくれようとするがもう私は歩けなかった。
「か、なで、、、もうむ、、り」
私は力尽きてその場に倒れ込んで意識がなくなった。