第2章 出会いと別れ
あれから2年が経ち私は14歳になった。
「鱗滝さん私は最終選別に行きます。」
私は2年間水の呼吸を特訓しそれなりの強さにはなっていた。だがあの事件以来鱗滝さんが私をいかせたくないと渋るようになった。鱗滝さんも責任を感じているらしい。だから私は条件を出した。鱗滝さんに傷を一つでもつけたら行かせてと、でもこれが思ったよりも難しく元柱なだけあってそう簡単には行かなかった。でも半年かけて今日やっと条件を達成することができた。
「必ずあの鬼を殺して仇を取って見せます。」
そう私が言うと鱗滝さんは
「無理はするな、ただ生きて帰ってきなさい。
そう言ってた。」
その夜やくじょの面と言う風鈴の書かれた狐のお面と赤と緑の紅葉の羽織をくれた。
朝方寝室を開けると鱗滝さんはまだ寝ていた。
「ありがとうございました。必ず生きて帰ってきます。行ってきます。」
そう言い残して私は最終選別へと向かった。
「ここが試験会場か。すごい藤の花の数、、、」
私が向かったところにはと多くの人がいた。しばらくすると奥の方から白髪のおかっぱの女の子と黒髪のおかっぱの子が出てきた。
「皆様、今宵は鬼殺隊最終選別にお集まりいただきありがとうございます。」
2人揃って一語一句のずれもなく喋り出した。2人の説明によるとどうやら今までの鬼殺隊が生け取りにした鬼をこの山に閉じ込められているらしい。山の麓には鬼が嫌う藤の花が一年中咲いている。しかしここから先は藤の花が咲いていなく鬼がいる。この中で七日間生き抜けば合格だと言う。
「とにかく朝になれば鬼は出てこれないはずだから夜をまず越えよう。」
ガサササ
(音がする、、、一体じゃない。に、3体!)
私が身構えると土の下から一体、後ろから一体、上から一体私を目掛けて襲ってきた。
「しねぇ!ギャハハ俺がくってやる!」
「黙れおれだあ!」
「お前らは引っ込んでいろ!」
三体は喧嘩をし出した。どうやら鬼たちは食に飢えていてこの試験にきた子どもたちを食事としているようだった。
「俺が先だ!」
土から出てきた鬼が私を狙って襲ってきた。私はまだ体が成長しきってないから力はない。だから早さに頼るしかない。鬼はものすごい早さだったが鱗滝さんより全然遅く爪を掻い潜って首を切った。
「つぎだ!!さっさと来い!」