Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第10章 それぞれの空の下
その背中の主に近づくと…
「コラッ!暴れるなっ!」
〈フミャーーーッ〉
智「うわっ!」
突然大声を上げて起き上がるから、驚いて大声を上げてしまった…
「…あれ?智くん…どうしたの?」
そう…その相手は翔くんだった…
あーあ…顔中泥だらけで…イケメンが台無しだぞ?
智「翔くんこそ…こんな所で何してるんだ?」
翔「ああ…近くの住人から連絡があって、どうやら子猫が生まれたらしいから保護してくれって頼まれて」
そう言いながら翔くんは、今捕まえた子猫を籠に入れていた
智「…1…2…3…4…親猫も入れて4匹?」
翔「あともう一匹、子猫がいるはずなんだけど…」
2人で辺りをキョロキョロと見回してみると…
翔「あっ、いた!」
植え込みの中にもう一匹いたみたいだ…
翔「よーし、もう大丈夫だよ…」
あれから数年…翔くんは便利屋を辞めて、犬猫の保護活動をしていた
それは雅紀が子供の頃言っていた雅紀の夢だった…