Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第10章 それぞれの空の下
翔「…解ってるよ…和也…雅紀が前に言ってたんだ…俺に苦しい思いさせたくないから…感染させたくないって…」
和「それなら…!」
翔「それ以上に…病気の苦しさより雅紀がいない今が…苦しいんだ…」
和「翔兄さん…」
翔くんの辛さも解る…けどこのままじゃ…
すると俺の後ろから…
潤「俺は…このまま翔兄さんもいなくなる事が…辛いよ…」
智「潤…」
潤が泣きそうな顔をして立っていた
潤「もう…嫌だよ…父さん母さんと雅紀兄さんに続いて翔兄さんまで…俺はもう大事な家族を失いたくないよ…」
翔「・・・」
潤「いつかはそんな日が来るのは解ってる…けど、それは今じゃないでしょ?お願いだから…」
翔「…ごめん…潤…」
潤の言葉も…もう誰の言葉も届かないのか…
そんな時…
〈〜〜〜♪〉
突然俺のスマホから着信音が鳴り、見ると広野からだった
智「…もしもし…」
広『智様、突然申し訳ありません。先程ご自宅に連絡したのですが出られなかったので、こちらで失礼致します』
電話…鳴ってたのか…それどころじゃなかったからな…
智「何?悪いけど今、立て込んで…」
…え…?