Another sky 〜それぞれの空の下〜【気象系】
第7章 別れ(1)
〜翔side〜
〈トントントン〉
智「潤…雅紀の様子はどうだ?」
潤「それが…何度ノックしても返事がないんだ…」
和「寝ちゃったんですかね…」
やっぱり気になる…あの電話…
ただの間違い電話で、あんなに慌てるか?
…確か、さっきの電話以降、他の電話なかったよな…
どうしても気になった俺は、電話をとってある番号を押した
智「翔くん、何処に電話してるんだ?」
翔「ナンバーお知らせ」
智「…何だ?それ」
和「『136』を押すと、最後にかかった番号を教えてくれるサービスですよ」
潤「でも何で翔兄さん、番号を調べてるの?」
翔「ん…ちょっと…」
一応電話番号を控えて、そのまま電話を掛けたが…
翔「…出ないな…」
コール音だけで応答がなかった
電話を切って着信の番号を検索すると
翔「…えっ…T保健所…?」
何で保健所が…
和「保健所からなんですか?一体なぜ…」
潤「ちょっと俺、雅紀兄さんの所行ってくる」
そう言って潤が雅紀の部屋に行ったが、すぐ駆け降り
潤「雅紀兄さんが部屋に居ないっ!」
翔「えっ!?」
いつの間にか居なくなっていた…