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【モノノ怪/薬売りさん】R18裏夢まとめ

第3章 喰らうは甘味 喰われるは甘美


「わあ〜美味しい〜!!」

「しかし、本当に、よく食べる…」

「だって美味しいんだもん!」

「だからといって、食べ過ぎですよ。もう、いい加減に…」

「何で?美味しいものを我慢する方が絶対、身体に毒だって。」

「……全く、仕様の無い。」

薬売りは、と出会った時の事を思い出しながらも、日が経つにつれて現れた本性が、完全に色気より食い気な事に呆れていた。

は今日、朝から宿で白飯を三杯もおかわりして、味噌汁に焼魚に御浸し、そして漬物と、昼は大盛りの鴨南蛮蕎麦、それからおやつに団子と饅頭を平らげてしまった。

勿論全て、薬売りが食べさせてやったものだ。

やがて、そうこうしているうちに日が陰り、また新たに取った宿で、今は部屋に置いてあった茶菓子を食べている。



生来、陽気で優しく、愛想も良いがいると、薬の売れ行きも上がる日が増えて来た。

それに好奇心旺盛で、何でもよく観察し、理解するのも早いは、今や薬の包装や整理まで手伝ってくれる。

ある日、興味深く薬売りの手元を眺めていたに、やってみたいとしつこくせがまれ、渋々試しにやらせてみたら、器用にこなしてみせたのだ。

それ故、食べ物ぐらい好きに買い与えてやっても良い筈なのだが…



「ああ〜幸せっ!!お腹いっぱい!ご馳走様でした。」

屈託の無い笑顔で、茶も飲み干したは、完全に腹も心も満足し切って、そのまま畳でまどろみ始めた。

夕飯が来るまでは、まだ少し時間があるため、ひと眠りするのに丁度良い。

薬売りはの、その多幸感に満ち溢れた顔を眺めていると、何故か妙に、想いを遂げ合った後の寝顔と重なってしまう。


こんなにも、良い表情をする女だっただろうか…


ひとたび思い出してしまうと、だんだん抑制が効かなくなってきた。

この際、理由など何でもいい。

兎に角、を滅茶苦茶に攻め立てたい。
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