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依々恋々 -Another story(under)-

第9章 aphrodisiac-媚薬-


ペロリ、と顎に伝った涎を舐め上げられる。

欲を吐き出したはずなのに、まだ疼いている。

一度抜いてジウを押し倒し、背後から抱き込む。

「あうっ!」
挿入の角度の変わったことで硬直した体に、動きを止めた。
「痛いか?」
左右に振られる首に、細い髪が肩から流れ落ちる。
「気持ちいいのっ」「そうか、」
ならいい、とベッドに手を付き、覆いかぶさった。

「ジウ」
細い肩口にキスをする。
「重いのと早いの、どっちがいい」
ふぅっ、と早く息を吐いて膝で立つと、ジウの肩を掴み、グッと奥に押し込む。
「ああッ」「こっちか」
ピタリと動きを止め、ジウの顔の横に腕をつく。
「こっち」
少し開いた膝で、速度をつけて腰を振る。
「アッアッアッアッ」
「んっ、わかった。早いのな」

腰を引き寄せて掴むと、少し体を反らせて打ち込む。
「そ、そこッそこ、気持ちいい」
腰を揺らして擦り付けるジウに、動きを変えて擦り込むように腰を波打たせる。
「んああっ!そっそれ、好き!すきっ」
「ん、俺もっ気持ちいい」
押し込むと、誘うようにうねる内壁。
引き抜くと、強く絡みつく。

蹲るような格好のジウの脚を伸ばし、片足を持ち上げる。伸ばした足を跨ぐようにして揺すぶった。
開かれた脚に、結合部がよく見える。
その上で赤く充血して膨れている秘蕾。
腰の動きは止めずに、指先でトン、と叩く。
「〜〜〜っ!!」
声にならない悲鳴で締め付けるジウ。

「あ゛っあ〜っ!」
二度目の吐精に、たまらず声が漏れた。
すでに一度出した事を忘れているかのような脈動。

ジウが受け止めきれる容量を超えた精液が、結合部から溢れ出た。


すぅっと冷めていく体に、ああ効果が切れたな、と妙に冷静な脳の一部が理解する。
案外効くものだ、と汗だくの額を手で拭う。
「ジウ」
同じように汗ばんでいる額に張り付いた髪を払ってやり、キスをする。ゆっくりと収めていたモノを引き抜くと、切なく眉を寄せた。

「すごかったな」
ニッと笑って少し湿った髪を撫でてやると、睫毛が震える。
その手を握り、じっと見上げるジウ。
「どうした?」
紅潮した頬を親指で撫でる。
「まだ、したい...」
「...は?」
ダメ?と首を傾げるジウに、ヒク、と口元が動く。
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