依々恋々 -Another story(under)-
第22章 快楽
背中を支えるように伸ばした腕で、柔らかな胸を揉む。
横を向くように首を少し捻るジウの唇に噛み付くようにキスをしながら、背中のホックを外す。
「お見事」
「なんだそりゃ」
ふはっ、と笑い飛ばし、細い腕を引き抜く。
腕を引き、向かい合うように太腿を跨がせる。
「今日は、ジウが上な」
「うまく動けないよ?」
「支えてやるから」
足の付根から下着のクロッチに指をかけて引くと、ぬちゃ、とした濡れた感触。
「これだけ濡れてりゃ大丈夫だ」
「やだぁ」
ぎゅ、と頭部を抱き寄せられ、柔らかな谷間に埋もれる。
指先の感覚だけでジウの敏感な場所を探り当てる。
「あっ!アッアッ」
「だいぶ溢れてんなぁ...ナカ、切ないだろ?」
そう言いながら、周りを指先で柔く撫で回す。
「やっ!も、い、じわるっ」
「腰揺らして...自分で挿れていいぞ。
気持ちいい所、当ててみろ」
ピタリと止めた指先を、クッ、と曲げる。
「んんっんぅ」
艶かしく体をくねらせるジウに、口角を上げる。
「そうそう。うまいじゃないか」
「ぁんっ、ァあ、しゃ、ん、シャンっ!」
ぎゅうっと抱きついて腰を揺らすジウの太腿裏やお尻に手を這わせる。
「ジウ」
くちゅ、と音を立てて抜き出た指先にたらたらと絡みつく蜜を舐め取る。
ゔー、と恨めしそうに見てくるジウの髪を、濡れていない右手で撫で、腰を引き寄せた。
下着を取り払い、亀頭で肉びらを開くと、再び谷間に埋もれる。
「挿れるぞ」
ビクッ、と一瞬硬直したからだ。
コク、と一回頷いた気配を察知し、ふーっ、と長く息を吐いてゆっくりと挿し込む。
「ぁう、ううっ」
「もう少しだ」
もう少し、と繰り返し、ゆっくり、ゆっくりと沈めていく。
「あと、ちょっと」
肩に額を当て、コクコクと頷いたジウの髪を撫でる。
最奥に突き当たると、抱きしめるジウの体温が上がった気がした。
「んっうう」
「よしよし、いい子だ。全部入った」
少し力が抜けた体を抱きしめる。
「下から入れられるの、苦しいか?」
ふう、ふう、と息を吐くジウの背を撫でると、僅かにあってから、コク、と一回、小さな頭が縦に揺れた。
そうか、と少し抜き取るように腰をずらすと、腰に巻き付いた白い脚が後ろで組まれた。