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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】
第4章 “頂の景色”
前の黒板に座席表が貼られている。
ここか、
カバンを置いて席に座ると隣の席の人に目が行く。
たんぽぽ…?
「あの、鈴木さん…?」
声に振り返ると、そこには女の子が立っていた。
『はい、鈴木です』
「さっき鈴木さんに渡してほしいって、これ預かって」
その女の子が持っているのは、今の私にとってこの世の何よりも大切なものだった。
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