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【HQ】初恋に溺れて息ができない【影山飛雄】

第4章 “頂の景色”


「はいチーズ!」

カシャ


「飛雄、もっと嬉しそうにしろよ」
「そうだぞ、せっかくの入学式なんだから!」


「えぇ〜ユウちゃん!女子の制服超良いじゃない!飛雄は変わり映えしないけど、美里を見ると高校生って感じ!可愛い!」
「それにしても飛雄大きくなったね〜!またズボンの裾、すぐにつんつるてんになっちゃったりして!」




よそ行きの格好をしたお互いの両親が盛り上がる中、私たちは家の前で記念写真を撮るため隣に並ばされていた。これは恒例行事で私たちの節目にはこうしてこれまでも写真が残されている。


右隣の飛雄を見上げると、パリッとした新しい学ランが固くて動きにくいのか、しきりに腕を動かしながら眉間に皺を寄せていた。

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