第3章 摂津のきり丸の場合。
それから数ヶ月。
今日、6年生が卒業する日。
1か月後にはそれぞれの就職で働いている。
乱太郎としんベヱと思い出を振り返りながら学園を去る。
長年お世話になった土井半助も会話に参加し、喜三太、金吾などどんどん人が集まっていき、最終的に一年は組のみんなが集まっていた。
泣いている子が居るが伝蔵が泣くなと言って慰める。
「あ、俺そろそろ時間だから行かないと」
「きりちゃんもう聞くの?」
「あぁ、ちょっとな。
土井先生。1ヶ月ほど家開けます」
「分かった。気をつけろよ」
みんなにも最後の挨拶をして、きり丸は村へ向かった。