第3章 摂津のきり丸の場合。
「アヒャアヒャ!」
「きり丸は本当にお金が好きだね〜」
「実習とかの合間にもアルバイトしてるもんね」
6年生になった今、実習が増えみんなヘトヘトになっている中
きり丸だけはいつもバイトに出かけていた。
歳を重ねるごとに連れて少し過激なバイトに手を出そうとしていた時期もあったが、それは土井半助が監視の元止めていた。
きり丸が給料袋を開くと貯金箱に入れる。
「あれ?」
「んー?どうしたの乱太郎」
「いや、何も無い」
きり丸が給料袋からお金を全部出さずそっと引き出しの中に残りのお金を入れている…気がした。