第2章 善法寺伊作の場合。
伊作は泣きそうになって俯いた。
6年生が慌てて慰める。
「同じ忍者を目指している立場として、色任務はくノ一の1つの技術であるし絶対に必要なものだけど…僕行って欲しくないよ」
「「…」」
ポロポロと涙が出ている伊作の背中をさすっていると、
遠くから尾形の声がした。
伊作は慌てて涙を拭いいつも通り接するようにするが、出てしまった涙はなかなか止まらずにいた。
長次がティッシュで涙を拭うがそれでもなお溢れてしまう。
『え?なんで泣いてんの?』
尾形は伊作を見るなりギョッとした顔をした。
6年生達は慌てて言い訳をしようとするがいい案が思い浮かばない。