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忍び逢い【忍たま/短編集】
第1章 山田利吉の場合。
すっかり城主たちが見えなくなり、尾形を下ろし2人で歩く。
疲れ切っているはずなのに、何故か疲れよりも嬉しさの方が大きかった。
「それよりも良かったのか?城を捨てて」
『何言ってるんですか。私は利吉さんと一緒にいることが出来れば幸せです。』
その言葉に照れて軽く尾形の頭を殴れば『いてっ』と小さく呟いた。そのまま手を繋いで2人は利吉の家へ向かった。
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