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忍び逢い【忍たま/短編集】
第1章 山田利吉の場合。
時は室町。
売れっ子フリー忍者である山田利吉は父である山田伝蔵の共に来ていた。
伝蔵は顔を険しくさせて文を読んでいた。
「父上、私はこの依頼を受けようと思っているのですが
依頼先の城は戦が耐えませんゆえ万が一のことがあると思い、一応伝えとこうかと。」
「ふむ。私は止めないが母上はどうするんだ」
「…父上が帰ってくだされば母上も安心出来るかと」
「…」
黙り込む伝蔵に利吉は深くため息をついて、職員室を出た。
利吉が出てもなお文を見続ける伝蔵に土井半助は口を開いた。
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