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忍び逢い【忍たま/短編集】
第1章 山田利吉の場合。
尾形の部屋につき、コソッと入ると尾形は悲しそうに何か縫い物をしていた。
「こんばんは」
驚いて声が出そうになる尾形の口を押えて少し微笑んだ。
目を見開いたままの尾形は直ぐに利吉に部屋に戻るように行った。
『バレたらいくらあなたとはいえ殺されますよ…』
「大丈夫です。私はプロの忍者ですよ。そう簡単には死にませんよ」
『でも…』
それでも何か言おうとする尾形を遮るように口を開いた。
「妻問婚というものをご存知で?」
『え?』
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