第2章 【裏】怪我後の身体調査 1
その夜。
自分が憧れていたリヴァイと恋仲になるなど、想像もしていなかったというのに、まさかの初体験までしてしまったレイ。
色々なことがいっきに起こり過ぎて頭が追いついていなかった。
部屋に遊びにきたミカサに
「なんか顔赤いけど」
「体調悪い?」
「歩き方ぎこちないけど…何があったの?」
と散々訝しがりながら質問をされていた。
先日エレンと初体験をしたミカサは、なんとなく勘づいた。
「ねぇ…レイ。
あなたもしかして… 初体験…
ちょっ…だ…誰と…!?」
と言いかけた瞬間、レイが真っ赤になりながらミカサの口に手をやり言葉を封じた。
「もご…っ」
ミカサが呆気に取られていると、ドアがノックされた。
「あ、私が出てあげるよ」
封じられた口を離す口実を作ろうとばかりにミカサはドアにむかった。
誰かな…ペトラかな…と思いながら聞き耳を立てるレイ。
「え…!?」
というミカサの驚いたような声が聞こえた。
続いて
「へ…兵長!?なんで…」
リヴァイがレイの部屋を訪ねてきたのだった。
レイの胸が高鳴る。
カツカツとリヴァイが近づく音がすると、
「もう痛くねぇか…」
と聞く。
あぁ、もうミカサにもバレバレだ。
ドアのそばでニヤつきながらこちらを見ているミカサ。
「ハンジに事情を話したら良い薬があるとこれをもらったからな。俺が塗ってやる」
もう、何がなんだかわからなくなりそうだ。
あんな恥ずかしい行為をリヴァイとしたばかりで、ただでさえ頭が混乱していると言うのに、もうミカサにも、ハンジさんにも知られたなんて…。
レイは真っ赤な顔をして、声も出せずにいるというのに、
リヴァイはずんずんとレイに近づき
「おら、お前のその綺麗なソコ、もういっぺん脱いで見せてみろ…」
といってもうパジャマに手をかけようとしている。
ミカサまで真っ赤になりながら、
「も…もう私はこれで…」
というとバタンとドアを閉めて行ってしまった。
その晩、エレンの部屋からはミカサの乱れた声が、
そしてレイの部屋からも…。