• テキストサイズ

合同リレー作品集【鬼滅・呪術・ヒロアカ・WB】

第2章 【呪術】思い出は薄氷の上に



だけど、かつての仲間よりも大切になったこの家族達。



その家族の中心で笑っている彼女は。

私達が育てたれっきとした術師だ。




美々子、菜々子に挟まれて食事をする奈緒の姿。

少し引いて見ると、奈緒を囲む自分の大切な家族達。



どうやら彼女はもう自分の居場所を決めた様だ。






自分の家族が食卓を囲む光景を見て。

夏油は静かに微笑んだ。





なら…もう…。

自分のこの気持ちは奈緒に伝えるのは止めよう。




せめて、自分の言葉が呪いにならない様に。

『君に居て欲しいと』

そんな言葉が君の笑顔を曇らせない様に。





『夏油先輩!』




そう呼びかける君の笑顔が2度と曇らない様に。




『夏油さん』





そう呼びかける君の声が届かなくなっても。






私は君の意思を尊重するだろう。






家族が笑顔で過ごせるこの時間を大切にしてくれた。

君の意思は、絶対に曇らせる事はしないと誓おう。














/ 124ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp