第7章 熱帯魚
夢主sideー
あれから既に10日たった。
私は10日間一度も眠りに付けていない。目を瞑ると母が出てきて呪いの言葉を吐き続けるのだ。
ココ最近、私のルーティンは
6限が終わってみんなが解散したら
そこから2時間程、夜蛾先生に普通科目の勉強を教えてもらう。
そこからご飯とお風呂を済ませた後、朝4時まで復習と予習をし、4時から走り込みと筋トレ等で体力作りか、傑に体術を教えてもらう、そしてまた学校という感じだ。
地頭はいい方なのか、10日間で中3までの勉強は終わった。ひらがなしか分からなかったのに随分成長したと思う。体力の方はまだまだだが。
学校生活の方もみんな優しくしてくれるのでそれなりに楽しく過ごせている。
しかし、人間に睡眠は必須みたいだ。どうも体がだるくて立つとフラフラしてしまう。
けど寝たくない。
あぁ、もう4時半だ、早く走り込みに行かないと…。
ジャージを着て、部屋を出る前ちらりと姿鏡を見てみたが、クマが酷い。
これでは心配をかけてしまいそうだ、今日の朝は、傑と約束はしていないので、今からは問題ないが、学校の前にコンシーラーで隠さないとな…とか考えながら部屋を後にした。