第5章 水を得た魚
夢主side―
化粧なんて良いイメージが無い。母が真っ赤な口紅をひいて出ていく。帰ってきたら少しヨレたその濃いメイクで私を痛めつける。
私も真っ赤な口紅を塗ったら母のようになってしまうような気がして...。
「硝子...お化粧は良いよ...。真っ赤な口紅付けたくない。お母さんみたい」
家入「私も今メイクしてるぞ?スクールメイクだけどな」
「え?!」
家入「メイクにも色んな種類があって、濃い薄い、赤、ピンク、オレンジ、ブラウンとか、その人の肌の色に合わせて、とか色々ね。」
「????」
全然分からん。
家入「まぁ任せてよ〜。」
そしてまたあれよ、あれよとカゴに化粧品が見繕われていく。
購入した後に硝子がそれを使って軽くお化粧をしてくれた。
これまた鏡を見てびっくり。
口紅も赤しかないと思っていたが薄っすらピンク色で、硝子が言うにはティント?でぷるぷるしている。
目元もさっきと全然違う
家入「私、天才かも。あの二人コレ見たらどうなるかな、楽しみ笑」