第13章 能力者。
「これ、うまく利用すれば奴らを倒せるかも!」
「では、私はガード役に入ります。私が盾になれば誰も、もう
“傷つかない”
ですから。」
と静かに言った。申し訳ないが今は頼るしかない。
「ごめん……。頼む。」
すると、今まで黙っていた班長が、
「団結!ってやつ?それはそれは…素晴らしい。皆の能力が、一気に見れて嬉しいよ。これも皆が、誰も傷つけない。という心が1つになった、おかげかな。」
どんなに怪我を負ってもいつもの笑顔で言う。
(班長自体はあまり強くない……。
だけどボディガードのやつらが…。班長はあとちょっとなのに。)
「ねぇ……、なんか聞こえない?」
と優が聞く。別段何も聞こえない。
「そう?わかんねぇ。」
それでも納得がいかないという顔をしていた。
「何かが……来る。」