第13章 能力者。
「!!!!!????」
「ご、ごめんなさい……でも、命令は絶対…だから。」
頭が混乱してくる。水…?今、手から水出したよな……。
「はあ…はあ…まだ言ってなかったね。今から出てくる子たちは俺の忠実な部下でもあり、能力者でもあるんだ!」
すごいでしょと言わんばかりの顔をする。
「んなもん、知らないっつってんだろ!!」
とまた藍子が班長を蹴り飛ばす。
と同時に火が飛んでくる。それが藍子の腹に当たった。
「よっしゃ、命中☆」
どんどん炎を、飛ばしてくる。
それが近くにいた晃司に当たる。
「いっっっっ!!!」
「大丈夫か!?!?」
駆け寄ると、
「あれ?どこ怪我したんだ?」
怪我が見当たらない。服は焼け焦げてるが、体には傷の、1つもなかった。
「え……あ、ほんとですね……っ!!!!」
「どうした!?」
「は、離れてくださ…っんぐ!!!!」
晃司が苦しそうにしていると思ったら…
「…………火?」
そう、晃司の口から火が出てきた。
「さっきの火ね。きっと体から吸収してそれが口から出たのよ。」
ありえねぇ…でも目の前にはあり得ないことが起こっている。
「口の中、熱くねぇのか?火傷は?」
「いえ……熱くもありませんし火傷もしてないです……。」
口から吐いた炎は未だにメラメラと燃えている。