第4章 側に居たい
これが最後と思い好きと口にして抱かれた晩
体力的には限界が訪れていたが喉の渇きから目が覚める
もう日が登り始めてうっすらと日が差し込む室内
横で眠るレイを見て気まずさから抜け出そうとするも抱きしめられる温かい腕に気付く
その腕に手を重ねて暫く体温が交わる感覚を味わう
素肌が触れ合うその温かさに酔いしれそうになりながらも腕をそっと解く
嬉しい気持ちが腕の温もりが消えるのと同時に切ないようななんとも言えない気持ちになる
そっとベットを抜け出し散らばった衣類を拾い腕を通す
キッチンに行き水で喉を潤しながらもシャワーだけは浴びていこうかなぁなんて呑気なことを考える
「良いよねそれぐらい...これが最後なんだし...。」
とぼそっと口にする
「何が最後なんだ?」
そう問われ慌てて振り返るといつの間にという距離にレイがいる
「...レイ... 起きたんだ...」
「あぁ。正確には起きていただがな...。」
そう言われ最初から見られていたと思うと恥ずかしくなる