第2章 診察と質問
しんっとした空気の中手の温もりに眠気が誘われる
そっと目を閉じ眠気に身を任せる
意識が途切れるその頃に
「....幼馴染じゃなかったらどんなに良かっただろうな...」
と暗闇の中に言葉が響く
ギュッと手を握った後するりと解く
「...おい。起きろ」
そう声をかけられるも目を覚さない私にため息をつき時計を見るレイは片付けを終えた後私を抱き上げる
寝ていても感じる心地よい揺れに頭をレイの胸に擦り寄る
レイがどんな顔をしているのかも知らずに1人気持ちよく暖かい温もりに包まれている感覚に身を預ける
明るさと共に目が覚めると見慣れない景色
この毛布暖かい?と寝ぼけた目を擦る
意識がはっきりとしてくると頭が沸騰する
えっ!?なんでレイ?っていうかなんで同じ布団!?というかここ何処!?
パニックになり身を捩り逃げ出そうとするも包まれたからだは抜け出せない
それどころか締め付けはキツくなるばかりだった