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ネジを弛めたサドルに跨がる瞬間【弱虫ペダル】

第8章 箱学自転車部は今日も平和です【泉田】


「もう辛抱たまらんですたい!」
「ちょ、やめてくださいこんなとこで!」
「泉田くん!!泉田ァァァッ!!」
「やめっ、ちょっ、さんっ!?」
「待ちきれないっ!!アンディとフランクに包まれたい!!」
「部活終わるまで我慢してください!」
「無理!!もう無理!!ムラムラするのっ!!」
「だから、」
「ギュッてして!!」
「ここは部室だから我慢してくださいって!」
「ギュッてしてよ…」
「あぁ…もう…」
「んきゅうっ!!ハァ、もう、泉田くんたらこんなとこで」
「あなたが言ったんでしょう!?」

「なァんだ、アレ…」
「仲直りはしたみたいだが…なんというか…」
「士気が乱れる」
「まぁ、いいんじゃないか?あれはあれで丸く収まったんだよきっと」

「最近背筋も鍛え始めたでしょ」
「なんでそれを…」
「ちょっと触ればわかるのよ。フフッ」
「んあっ、ちょっ」
「いい声で鳴くのね。もっと聞かせて?」
「はぁっ、」
「ほぉら、この筋をこうしてなぞると、気持ちいいでしょ?」
「っ、もう!いい加減にしてください!だいたいあなたって人は場所もわきまえないでっ」
「ごめん!ごめん泉田くん!大丈夫!好きだよ!」
「そういう問題じゃない!!」
「好き好き、泉田くん好き!全身好き!あ、全部好き!」

「満更でもねェ顔だからウッゼ。福ちゃん、部活内の恋愛禁止にした方がいいんじゃナァイ?」
「考える余地あるな」



fin.






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