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ネジを弛めたサドルに跨がる瞬間【弱虫ペダル】

第7章 隠しきれない君の、 【荒北*裏】


ねだるような顔をされて唇を重ねた。いつもならぷいっとしてやす君のバカって怒るとこだったのに、口には出さなくてもやけに素直で、それが積極的にも思えて可愛すぎる。
こんな姿がいわゆるギャップってやつなのか。悪くねェ、むしろいい。
二度とあんなことしないでよね!って、怒るが思い浮かぶ。家まで送る道で東堂達の会話について何だかんだ聞き出してくんだろうな。なんて考えたら軽く笑えた。

「なっ、に…?」
「っ…お前以上のオカズはねェよってことッ」
「んんっ…あっ、やぁっ」
「はぁっ、マァジで…」

可愛いって気持ちが溢れだす。それはきっと好きとか愛してるとかと同じなんだけど、可愛いが一番しっくりくる。
顔を赤らめて、揺らされて、目を潤ませて。
それでも懸命に俺に合わせてくれる。可愛い以外に何があるってんだ。

















「ねぇ」
「んぁ?」
「やっぱりその…大きい方がいいの、かな」
「ハァ!?」
「ごめんね小さくて…」
「バァカ。大きさじゃねぇっつーの」
「だってこう…挟んだりしたりあの、あれでしょ!?男のロマンなんでしょ!?」
「別にできなくていーの。それとも、やってみたいワケェ?」
「…」
「…じゃ、今度頼むわ」


fin.
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